テーマ:予防医学の『今』を知り『未来』へ繋げる ~一次予防から三次予防まで~
ご挨拶
第19回 九州予防医学研究会学術大会開催にあたって
木村 浩二
第19回 九州予防医学研究会学術大会 大会長
社会医療法人雪の聖母会 聖マリアヘルスケアセンター 国際保健センター長
第19回 九州予防医学研究会学術大会を平成30年3月17日(土)・18日(日)の2日間、久留米市のハイネスホテルに於いて開催いたします。
私どもの施設がこの学術大会を担当するのは第8回大会(平成19年2月)以来11年ぶりとなります。その間当法人では、平成26年10月に聖マリアヘルスケアセンターが開院し、健診部門は聖マリア病院からの移転により、「聖マリアヘルスケアセンター 国際保健センター」として運営をしております。平成19年の大会当時とは私も含めて多くのスタッフが入れ替わりました。新しい顔ぶれで今大会を迎えることができますことを心より感謝いたしますと共に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
さて、これからの長寿社会においては、「高齢になっても自立した生活を送ることができる」ことが理想論とされています。例えばそのためには、働き手世代における生活習慣病を中心とした疾病予防を行い病気にならない体を作ることが必要ですが、同時に、生きがいを持って自分らしい人生を構築してほしいという願いもあります。予防医学は予防の方法論とその適応の仕方を考える分野であり、その人にとってどのタイミングでどの程度、どのような方法で予防的介入ができるかが重要と考えます。予防医学が人々の生涯の一場面に登場し、「将来の自分」への「架け橋」になってくれることを想い、今回のテーマを「予防医学の今を知り未来に繋げる」とさせていただきました。一次、二次、三次予防はいわば予防医学の黄金律(gold standard)であり、幅広い予防医学について聞き学ぶ良い機会になると期待しております。
プログラムですが、今回はシンプルに発表会場を一つとさせていただきましたので、ご発表やご意見を会場一体となって共有していただけると思います。大会2日目の教育講演では、「特定健診・特定保健指導 困ったちゃんがガッテンする視点を探ろう!!」と題し、元NHK科学・環境番組部専任ディレクター「ためしてガッテン」演出担当デスクの北折 一先生にご講演をお願いしご快諾頂きました。北折先生は第14回学術大会以来2回目のご講演で、体を動かすことが大好きでとても多趣味でいらっしゃる先生のご高話を拝聴させていただきたいと思います。
前大会にてご挨拶しましたように、久留米市には筑後川という大河が流れその流域には広大な筑後平野が広がり、収穫された美味しいお米とお水で長年作られ続けてきた日本酒があります。都市別酒蔵密度(酒蔵数/km²)で久留米市は常に上位を占めており、お酒の種類も豊富です。日中の聴講、ご討議の後は、皆様が交流の時間を楽しく過ごして頂けるよう、懇親会にて「美味しい地酒」をご用意いたしましたので、是非ご堪能ください。
平成30年2月1日